はじめに
パワースポットへの関心からか「氏神様」について知りたい、といった方も多いようです。ここでは氏神様とは何か、また「その土地固有の神」として同じ意味で使われている、産土様、鎮守様との違い。そしてあなたの暮らす町にある氏神様の調べ方についてお話します。これを機会に氏神さまとのご縁を大切にしてください。


【1】氏神様とはなにか

1-1.あなたの最も身近にあるご利益のある神社です

神社は私たちの生活と共にあります。初詣、初宮参りや厄払い、七五三に成人式、また健康や恋愛成就、商売繁盛や合格祈願など、人生の節目を迎えると神社を詣でることからもわかりますね。





そんな神社に行くのなら、テレビや雑誌で紹介されているような有名な神社に行ってみたい、頼ってみたい、と思うのでは。しかしあなたにとって最も身近にあり、ご利益のある神社があることを知っていますか。それが「氏神(うじがみ)様」です。

1-2.氏神様に守られているあなたは氏子です

氏神様とはひとことで言えば「あなたが住んでいる土地や地域を守っている神様」のこであり、鎮守(ちんじゅ)様、産土(うぶすな)様とも言われます。ただ氏神様と鎮守様と産土様、現在この三者は「その土地固有の神」として同じ意味で使われているのですが、本来は別の神格です。


そして氏神様に対して、その地域に住んでいるあなた、氏神様に守られているあなたのことを氏子(うじこ)といいます。私たち日本人は昔より人生の節目には氏神様にお参りをしてきたのです。



【2】氏神様と産土神・鎮守神の違いとは

2-1.それぞれ「その土地固有の神」なのですが

氏神様とは本来、ひとつの氏族がその先祖を祭神として祀ったことから始まるのですが、時代の変化とともに「地域とそこに暮らす人々を守る神様」となったものです。前述の通り、鎮守様、産土様とも言われますが、本来の意味はそれぞれ異なるものです。詳しい解説は省きますが、ごくカンタンにその違いをまとめてみましょう。

産土神とは

産土神とは本来「その土地で生まれた方を、生涯お守りしてくれる神様」のことです。例えば東京で生まれた方が北海道に引っ越しをされた場合、氏神様は変わりますが、東京にある産土神は変わることはありません。たとえその地を離れても、一生を通じあなたをお守りしてくれるものです。

鎮守神とは

鎮守神とは、その強い霊威を持っていることから「人々から望まれ遠くから勧請(かんじょう:懇請して迎えること)して祀られた神様」のことです。その地を守るため、わざわざ他から守護の神さまをお呼びしてお祀りしたものです。



【3】自宅の近所に神様がおられる、心強いものです

3-1.「初宮詣」は氏子神社で

お子様が生まれ初めて行われる行事が「初宮詣」です、お宮参りとも言いますね。新しい命の誕生を報告し無事な成長をお願いする儀式です。これは本来地域一帯をお守りくださる氏神様(氏神神社)で行い、これを「氏子入り」といいます。これによって赤ちゃんは氏神様の子供である「氏子」に、そしてその地域の一員となるわけです。





なお日程は地域によって異なるのですが、男の子であれば生まれてから31日目、女の子ならば32日目と言うのが一般的です。神社には事前に連絡しておく必要もありますのでよく確認しておきましょう。

3-2.まずは「氏神様を詣でることが正解」です

地域で行われる年中行事にも、氏神神社が中心となっているものが多く見られます。地鎮祭や上棟式も氏神様に祈願されますね、このように氏神様はあなたの生活に最も密着し、あなたのこともずっとお守りしてくれるものです。


日本各地には御利益のある神社はたしかに多いのですが、まずはあなたが住んでいる場所にある「氏神様を詣でることが正解」であることをぜひ知ってください!自宅の近所に神様がおられると思っただけでも心強いものです。



【4】あなたの暮らす町にある氏神様の調べ方

6-1.氏神様は住所によって決まっています

この氏神様についてはパワースポットへの関心からか、詳しく知りたい!という方も増えてきたようです。あなたもぜひ、挨拶も兼ね氏神様にお参りに行ってみることをおススメします!


ただしあなたが暮らしている土地にあるどの神社でもよいわけではありません。氏神様は住所によって決まっています。最後にあなたの暮らす町にある氏神様(氏神神社)の調べ方を紹介します。

6-2.神社庁に問い合わせることが確実な方法です

氏神様がわからなければ、神社庁に問い合わせることが確実な方法です。各都道府県の神社庁の連絡先を一覧にしましたので、気になったら直接問い合わせてみてください。あなたの住所をお伝えすれば、教えていただけるはずです。

神社庁一覧

神社名住所電話番号
北海道神社庁札幌市中央区宮ヶ丘474-35011(621)0769
青森県神社庁青森市浪館前田1-2-1017(781)9461
岩手県神社庁盛岡市八幡町13-2019(622)8648
宮城県神社庁仙台市青葉区本町1-9-8022(222)6663
秋田県神社庁秋田市仁井田新田2-15-26018(892)7932
山形県神社庁山形市薬師町2-8-75023(622)4509
福島県神社庁郡山市島1-10-20024(925)0457
茨城県神社庁水戸市三湯町1108-300029(257)0111
栃木県神社庁宇都宮市八幡台14-24028(625)2011
群馬県神社庁高崎市八千代町2-4-26027(326)2274
埼玉県神社庁さいたま市大宮区高鼻町1-407048(643)3542
千葉県神社庁千葉市中央区都町1117-23043(310)7166
東京都神社庁港区元赤坂2-2-303(3404)6525
神奈川県神社庁横浜市磯子区磯子台20-1045(761)6387
新潟県神社庁三条市下坂井14-210256(32)0613
富山県神社庁富山市諏訪川原1-10-21076(432)7390
石川県神社庁金沢市小坂町西44076(252)7771
福井県神社庁福井市花堂中1-3-280776(34)5846
山梨県神社庁甲府市岩窪町572055(288)0003
長野県神社庁長野市箱清水1-6-1026(232)3355
岐阜県神社庁岐阜市藪田南3-8-24058(273)3525
静岡県神社庁静岡市葵区柚木250-2054(261)9030
愛知県神社庁名古屋市熱田区神宮1-1-1052(682)8041
三重県神社庁津市鳥居町210-2059(226)8042
滋賀県神社庁大津市小関町3-26077(524)2753
京都府神社庁京都市西京区嵐山朝月町68-8075(863)6677
大阪府神社庁大阪市中央区久太郎町4丁目渡辺606(6245)5741
兵庫県神社庁神戸市中央区多聞通3-1-1078(341)1145
奈良県神社庁橿原市久米町9340744(22)4731
和歌山県神社庁和歌山市和歌浦南3-4-10073(446)5611
鳥取県神社庁鳥取市上町87 0857(24)7699
島根県神社庁出雲市大社町杵築東2860853(53)2149
岡山県神社庁岡山市中区奥市3-22086(270)2122
広島県神社庁広島市東区二葉の里2-1-1-2082(261)0563
山口県神社庁山口市天花1-1-3083(922)0506
徳島県神社庁徳島市新浜本町2-3-61088(663)5102
香川県神社庁髙松市宮脇町1-30-3087(831)2775
愛媛県神社庁東温市南方1954-2089(966)6640
高知県神社庁高知市塩田町19-33088(823)4304
福岡県神社庁福岡市東区東浜1-5-88092(641)3505
佐賀県神社庁佐賀市川原町8-270952(23)2616
長崎県神社庁長崎市上西山町19-3095(827)5689
熊本県神社庁熊本市宮内3-1096(322)7474
大分県神社庁大分市勢家町4-6-72097(532)2784
宮崎県神社庁宮崎市神宮2-4-20985(25)1775
鹿児島県神社庁鹿児島市照国町19-20099(223)0061
沖縄県神社庁那覇市若狭1-25-11波上宮内098(868)3697




【5】まずは「あなたの氏神様を知ること」から

日頃から氏神さまとのご縁を大切にしてください

「神社めぐり」などがよい例で、ついつい人気スポットを選んでしまいませんか。地域や血縁に関係なく個人的に大事にしている神社のことを「崇拝神社」といいますが、お気に入りの神社があることは素晴らしいことです。


ただし、まずは「あなたの氏神様を知ること」、そして「しっかりとお参りをすること」から始めましょう!





あなたにとって最も身近にあり、そして最もご利益のある神社、これが氏神様なのですから。これを機に氏神さまとのご縁を大切にしてください。



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