じゃあ離婚や!父からついにこの一言が
【手相】23歳OL、ふうこさんより。姉の進路をめぐって家庭内に分裂か起きたのです。問題は平行線のまま、もう誰かに相談するしかないだろう。そんなときに紹介してもらったのが評判の占い師でした。


1.進路をめぐって家庭内に分裂が

私がまだ学生だったころの話です。私には姉がいるのですが彼女の進路をめぐって母と父がしばしば口論するようになりました。高校を卒業後、姉を大学に行かせようとする母に対して父は「女は大学になど行かんでいい」などと古風というか時代錯誤なことを言って聞かなかったのです。





その本人である姉はどうかというと進学希望をはっきり口に出していました。でもその理由が「友達も行くから私も行くの」といったのんきなもの。もう少しまともな理由はないのでしょうか。こんな能天気なことを平気で言うものですから頑固な父には許せなかったのかもしれません。


この問題、日を追うごとにヒートアップしていきました。姉は当然母に加勢します、すると父は一段と意固地になります。そして時期が間近になると深刻さをさらに増しこの家庭内に分裂が生じてきたのです。そして夜な夜な母や姉に責め立てられる父からはついに「じゃあ離婚や」の一言が飛び出す始末。

2. 情けないやらおかしいやら

本音はどうか知りませんが、父も一度ダメと言った以上引っ込みがつかなくなったのでしょう。ただこの私はというと意見も求められませんし、だいたい関わり合いたくもありません。ただ反抗期の中にいたこともあり、こんな時に軽々しく離婚を口にした父を白い目で見たりしていました。


ただこの話は平行線のまま収拾がつきません、これはもう誰かに相談するしかないだろうとなったのです。そんなときです、母の知り合いに占い好きの方がいまして、その方の紹介で、よく当たると噂の占い師を紹介していただくことになったのです。





「こんなことを誰かに相談するのかよ」私は再び呆れたのです、しかも相手は占い師と聞くと情けないやらおかしいやら、ただ母と姉とも相談の上すぐに予約を入れたようでした。こうなると傍観者の私にとってはこの先が興味津々でした。

3 1時間そして料金は1万円でした

そしてその当日、何も予定がなかった私もなぜか二人に連れて行かれることになったのです。


ただ占い師の場所というのが私たちの地元から二つの県をまたいだところにあるのです、こうなると半分は旅行気分でした。そして3時間ほどかけてやっとたどり着いたのはある観光地の一角、通りはカップルや女の人同士でなかなか賑わっていました。またそこには占いの小屋がたくさん立ち並んでいたのでした。


目的地を前にするとさすがに私たち三人は旅行気分もさめ、すっかり緊張しながら紹介していただいた小屋の中に入りました。そんな私たちを出迎えてくれたのは、50歳前後と思われる細身の女性でした。なにか包容力を感じさせる、優しい、そして独特のオーラが漂っていました。


ただ挨拶が本当にていねいでした。まず鑑定前に簡単な説明を受けました、鑑定時間は1時間そして料金は1万円でした。

4 肝心なことは父を理解することです

占いの方法は手相診断と占星術でした。私たちが相談した悩みとは姉の進路のこと、それに関する夫との対立、さらにはトンチンカンな考えを持つ父とこの先何年も生活をともにしていけるのか、この三点です。


一通り母の話が済むと占い師の女性は母の手のひらを優しく包むようにしながら手相を見ました、そして同じように今度は姉の手相を見てからゆっくりとこう話されました。





まず姉に対して、肝心なのは父を理解することであり、そして自分の進路を誰かに頼って決定するのはダメであること。姉自身が姉なりの理由を見つけなければ、どのような進路を決定しても意味がないと言うのです。


姉の進学希望理由は「友達も行くから私も行く」といったものでした。この問題が大きく膨らんでいるのは、そこにはっきりとした「あなたの意見」がないからだと言われました。


また母に対しては、はっきりとした姉の意思が明かされることによって父との仲も修復されることでしょうと。


もともとが意地の張り合い、こんなことで離婚など考えてはいけません。私は何を言われるわけでもなくただそんな様子を見ていただけでした。ただ母や姉にとっては得るものも大きかったのか、その後も深々と頷きながら占い師の話に聞き入っていました。

5 開かれた緊急家族会議

その日、帰宅してから緊急家族会議が開かれました。


その席上姉は父に対して「大学に行きたい」とはっきりと言いました。そしてその理由を「自分で自分の人生を決定することができるような立派な大人になりたいから」と言いました。父は黙って聞いていました。


このようなチンプンカンプンな理由でも姉の言葉は力強く、そしてその態度は真剣そのものだったのです。


たぶん父にも何か伝わるものがあったのでしょう。そして感極まり涙ぐむ母もまたなんら口を挟むことはありませんでした。


こうしてその後、姉は大学に進学することができました。すると父と母の間にあったいざこざもまた、何もなかったかのように消え去りました。終わりよければすべてよし、結局すべては占い師さんのおかげですと言えばそれまでなのですが・・・。

6 これで楽になれたわい

占い師が言ったことなど誰にでも言えることです。「あなたの意見」がないからだ、など私だってそう思っていたのですから。


また何のために手相を見たのでしょう、占術を駆使してこの先のことをアドバイスしてくれたわけでもありません。ただ私たちの家庭問題を親身になって聞いてくれたこと、そしてごく常識的なお言葉を返してくれただけではないですか。





ただ同じ言葉でも誰に言われたかによってきっと感じ方は違うのでしょう。


自分たちだけでは解決できず切羽詰まっていたこと、信頼できる方の紹介、それもよく当たると噂の占い師だったこと、わざわざ時間とお金をかけで遠方まで出向いたこと、そして占い師には有無を言わせず母と姉を納得させる神々しさというか圧倒的なオーラかあったことなどが影響していたのでしょう。


また父にしても、姉の態度が変わったことが第三者の助言を元としたことも救いであったはずです。ただ頑固に意地を張っていただけですから、「これで楽になれたわい」と胸をなでおろしたはずです。もちろん姉の意思のなさが根本的な問題ではあったのですが・・・。


お話は以上です、長々となってしてしまってごめんなさい。

7 誰かの存在や助言がポイントですね

こんな話ですので落としどころも何もありません(笑)。ただ人間関係のトラブル、その原因は些細なことが多く、つまらない意志の張り合いが問題の溝を深めていくといったパターンも多いはずです。こうなるとやっぱり解決には信頼できる誰かの存在や助言がポイントですね。


私たちの場合でしたら占い師が母と姉に大切なものを気づかせてくれたのです。そしてなによりも、その心境の変化が言葉や態度として相手に伝わったことが円満解決となって結ばれたのです。


とにかくこれでよかったのです、一件落着!占い師に相談したから解決できたのです。
そんな我が家の出来事でした、チャンチャン!



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