根拠も理由もないのになぜ
まずその理由の一つが「自信がないこと」です。自分のことを評価できない、自分は回りよりも劣っていると思ってはいませんか。


【1】そもそも暗示とはなにか

1-1.無意識になんの疑いもなく

暗示とはなにか。ひとことで言えば誰かから与えられた言葉や行動、合図などがきっかけとなって、あなたの感情や態度などが「無意識のまま」変化することです。





また暗示の特徴としてあげられることは、ハッキリとした根拠や理由もないのに無条件で、しかも、なんの疑いもなく受け入れてしまうことです。


さらに、そんなあなたの変化が誰かや何かの働きかけからであることを認識できず、ごく自然な変化として思い込んでしまうことです。

1-2.なんだ、そんなことか

無意識のうちに強制によらずにある方向に変化する、これはマジックや手品などで頻繁に使われるテクニックでもあります。


タネを明かされれば「なんだ、そんなことか」となるのですが。しかし、あなたも「そんなこと」に簡単に引っかかってしまうのです。また催眠術もこの暗示の応用ですね。



【2】洗脳・マインドコントロールとの違い

2-1.主義や思想の改造

この暗示によく似たものとしてあるのが、

  • 洗脳
  • マインドコントロール

です。よく混同されがちなのですが暗示とは少々異なるようです。


洗脳とは、もともとの目的は支配や思想改造です。あなたを自由に操るためのものですね。あなたの主義や思想、また人格を根本的に改めたり破壊してしまおうとするものです。


そのため自己や信念をコントロールする洗脳には、罪悪感の植え付けや脅迫や暴力といった精神的な苦痛を与えるといった方法もとられます。

2-2.巧妙なテクニック

一方マインドコントロールとは、なのですが。主義や思想の改造を強制し、特定の意思決定・行動へと誘導することについては洗脳と変わりません。





ただしいて言うのなら、監禁や暴力などといった野蛮な方法は使用せず、巧妙なテクニックをもって行う点が洗脳との違いであるとされています。


ただこうしてあげてみると暗示と洗脳・マインドコントロールは同じ仲間とも言えそうです。また「しつけ」や指導や教育、動機付け、宣伝CMも解釈によってはこの一種です。見方によっては世の中暗示だらけです。


ただ一度施されてしまったら解除することが非常に困難なのが洗脳・マインドコントロールであり、その恐ろしさでしょう。「なんだ、そんなことか」ではすまされないのですから。



【3】なぜ女性はかかりやすいのか

3-1.自信がありますか

では、暗示にかかりやすい人とはどんな方なのでしょうか。これには当然のことながら個人差がありハッキリとしたことは言えません。


また年齢や本人の置かれた環境や状況、希望や悩み、また精神や健康状態にもなにかと関連してくることですし。


ただ心理学の本などを参考にすると、暗示にかかりやすいのは女性のほうが多いようです。回りからの目に敏感である方が多いから、ということが理由の一つなのですが。


特に次にあげる二つの性格をお持ちの方によく見られるというのです。


まずその一つが「自信がないこと」です。自分のことを評価できない、自分は回りよりも劣っていると思ってはいませんか。


自己評価が低いあなたはあなたの持っている魅力にも自信がありません。だから何気ない一言にも心が動かされてしまう。思い当たることはありませんか。。

3-2.マズローの五段階欲求

また自信のなさに関連して「認めてもらいたい」といった思いも暗示性の高さとなってあらわれることが多いのだとか。マズローの言う五段階の欲求の一つである承認欲求ですね。


ちなみにこのマズローの五段階の欲求とは、人間がもつ欲求を次の五つの階層をもって表わしたものです。

  1. 生理的欲求:Physiological
  2. 安全欲求:Safety
  3. 愛情と社会的な欲求:Love/Belonging
  4. 承認欲求:Esteem
  5. 自己実現欲求:Self-actualization



階層の最も底辺にあるのが生理的欲求、これは衣食住に対する欲求、いわゆる三大欲求といわれる「食欲、睡眠欲、性欲」などがこれにあたります。





この欲求が満たされれば人は次の欲求である「安全」を求めます。健康やお金、身の回りの安心・安全ですね。


このように階層が満たされることにしたがってより高い階層を求めていく、といった説です。マーケティングなどを学ぶと必ず目にする法則です。


そしてこの「承認欲求」とは単純に回りから認められ尊敬されたいといった欲求のこと。お分かりかと思いますが、これは男性に多く見られる欲求です。

3-2.不安でたまらないから

また暗示にかかりやすい方の特徴の一つが、回りの言動に影響されやすい人と言われています。





誰かと同じでないと不安でたまらない。回りの意見や行動に、時に無理をしてまでも合わせてしまう、そんなことがありませんか、これを同調性といいます。


同調性とは回りと歩調を合わせたいから、また自分だけ遅れをとったり進み過ぎたくないといった意識の表れです。


そして前述した自己評価の低い方ほど、この同調性も高くなりやすいわけです。


こういった傾向は女性心理に多く見られるというのですが、あなたならどう思いますか。



【4】自己暗示のコツ

4-1.ハードルを下げてみる

また暗示というと「自己暗示」もよく耳にする言葉ですね。最後に自己暗示のコツ、あなたに自信を与えてくれるコツを一つ紹介させてもらいます。





自己暗示とは、あなた自身が自分に対し繰り返し何かを言い聞かすことによって、思考や行動に変化を持たせたり、思い込みを抱かせることです。

  • 絶対に大丈夫
  • 私ならできる
  • ハッキリ言ってみる
  • クヨクヨしない

そうはいっても思い込めばなんでも叶うほど世の中は甘くはありません。でも自己暗示は決してムダでもありません。


自身の潜在意識に前向きに働きかけること、これはあなたがもつ魅力やパワーを発揮させるための準備であり、最後の一歩を押してくれるものだから。


自己暗示のコツは、なんでもいいから思い込みを実現させることです。
そのためには、

「小さな成功体験をする!」
そして
「積み上げていく!」

ことです。


そして、せっかく暗示をかけたのですから「褒めてあげること」も忘れずに!失敗は貴重な教訓とすればOK!です。
そのためにも、

「ハードルを下げてみる!」

こともお忘れなく。



スポンサーリンク

あわせてどうぞ!

スポンサーリンク