身近に潜むリスクです
占いサイトから誘導されて契約、その後出会い系サイトとのトラブルに発展した事例を紹介します。あなたの身近にも個人情報流出のリスクが潜んでいるのです。そして個人情報の基礎知識、怪しそうな占いサイトの見分け方のヒント。最後にプライバシーマーク付与事業者である電話占いサイトを4社紹介します。


【1】占いサイトに登録しただけなのに

1-1.出会い系のメールがいきなり届き始めて

群馬県みどり市のホームページに「出会い系サイトをめぐるトラブルについて」として、占いサイトから誘導されて契約し、その後発生したトラブルについての事例が紹介されていました。冒頭を引用させていただきます。

パソコンで調べ物をしていたところ、占いサイトに入った。占いを見るために簡単な個人情報を入力・送信したところ、「パスワードを送るので、メルアドを送信して結果を見てほしい」という画面が現れた。携帯のメールアドレスを送信したら、パスワードが届き、パソコンに入力して占いの結果を確認した。しばらくして、携帯に出会い系のメールが多数届き始めた。


1-2.残されたのは28万円の請求だけ

憶測ですが、占いサイトから個人情報が出会い系サイトに流出したのでなないでしょうか。ただこの方の場合、出会い系サイトに苦情を言っても相手にされず。結局はクレジットカードで購入したポイント代金28万円の請求だけが残ってしまったそうです。





こういったトラブルは出会い系に限らず今後も絶えることはないでしょう。決して他人事ではなく、あなたの身近にも個人情報流出のリスクが潜んでいるのです。

1-3.対策を講ずる前に

ではその対策はあるのでしょうか。その前に個人情報とは何か、また個人情報取扱事業者などについて、その定義を簡単にまとめておきましょう。



【2】個人情報について知っておきたいこと

2-1.個人情報とは何ですか

個人情報とは、

  • 個人に関する情報であること
  • 特定の個人を識別出来ること

のことです。また「生存する個人」なので亡くなった方は対象外。ただし亡くなった方の情報でも、生存する個人と関連がある場合、その生存する個人の個人情報になる場合があるそうです。

2-2.個人情報となるものとは

個人情報の例としては、氏名そして氏名と関連付けられている全ての情報(生年月日・住所・メールアドレス・免許証番号・マイナンバーなど)があげられます。また名字だけでは特定できなくても、たとえば勤務している会社名が加われば誰であるか特定できる、この場合の会社名も個人情報です。

2-3.個人情報取扱事業者とは

この個人情報をデータベース化したり、検索可能な状態にしたものを「個人情報データベース等」と表されます。そしてこの「個人情報データベース等」を事業のために使っている者が「個人情報取扱事業者」であり、個人情報保護法の対象となります。





尚、取り扱う個人情報の数に関わらず、例えば、紙やデータで名簿を管理されている事業者は、すべて「個人情報取扱事業者」となり、遵守すべき義務等が定められています。


※個人情報に関する詳しいことは個人情報保護委員会:個人情報保護法ハンドブックなどを参照願います。

2-4.電話占い業者も個人情報取扱事業者です

もちろん電話占い業者も個人情報取扱事業者です。占いを通して得た個人情報を勝手に流用することは、絶対に許されない行為です。そして当然のことながら、法の定めるルールに従って個人情報を安全に扱う義務があるわけです。


しかし、残念ながら悪質業者は依然として存在するようです。ではその見分け方はあるのでしょうか。次に考えてみましょう。

【3】悪質占いサイトの見分け方はありますか

3-1.確実に特定できる手段などありません

ネット上に登録されている占いサイトやアプリのほとんどは安心して利用できるものです。しかし、残念ながら悪質なものもいくつか含まれていることは事実のようです。そしてそれを確実に特定できる手段はありません。





また冒頭の事例にしましても、本当に占いサイトから流出した情報であるのかは不明です。まさか「占いサイト○○さんから頂戴したリストをもとに案内させていただきました!」などと名乗るバカな業者もいません。


結局はあなた自身が信頼できるサイトであるかどうかを見極めることしかなさそうです。ただ「電話占い」については名前と電話番号は必須項目です、怪しいなと思ったら特に利用には注意も必要です。

3-2.「電話占い」こんな業者は怪しいかも

なにも占いに限った話ではないのですが、参考程度にいくつかあげてみます。

  • 調子のよいことばかり煽り立てていないか。
  • 相場を無視するような「うまい話・あまい話」には要注意です。
  • 利用規約があるか、必ず確認しましょう。
  • また利用規約には個人情報に関する取扱いが明記されているか。
  • 運営会社・代表者(特定商取引に基づく表記)を確認、連絡はしっかり取れるのか。
  • 運営会社名で検索してみましょう、悪い情報など出てきませんか。
  • 実際に利用してみた感じ(対応・言葉使いなど)はどうでしょう。

などでしょうか、ただしこれにつきましては絶対という方法はありません。最後にはあなたが見極めるしかないのです。また何か問題が発生したら、サイト管理者に連絡をする前に消費生活センターに相談をしてみてください。



【4】個人情報に対する取り組み「Pマーク取得」電話占いサイトはここ

4-1.占い業者にもプライバシーマークが

では大手会員制電話占いサイトでの個人情報への取り組みを見てみましょう。

  • 占い電話相談クオーレ
  • 電話占いヴェルニ
  • 電話占い・メール占いウラナ

たとえばこの4社は「Pマーク付与業者」です。


Pマークとは「プライバシーマーク」の略です、「プライバシーマーク制度」といって一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が運営しています。個人情報の取り扱いについて、厳しい基準を満たした会社のみが使える信頼のマークです。





Pマークの使用が認められた事業者は「プライバシーマーク付与事業者」と呼ばれ、個人情報を大切に取り扱う事業者として、ホームページなどにこのPマークを使用しております。

4-2.Pマークを取得されている占い業者

占い電話相談クオーレ





電話占いヴェルニ





電話占い・メール占いウラナ





個人情報管路が徹底さえしていれば別にPマークなどなくても全く問題はなく、また信用にかかわることもありません。しかし秘匿性の高い悩みやトラブルが相談されるのが電話占い、だからこそプライバシーマークを取得には、情報管理に対するさらなる姿勢や取り組みを感じさせますね。



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