ただ将来を悲観していました
【カード】22歳専業主婦、清水さんより。「占いなんかこんなものか」と思ったのですが、この時のことはみょうによく覚えています。短い時間でしたが、救われたような気になったからかもしれません。


1.私はこの時19歳でした

占いの体験は3年前、きっかけは町内の小さなイベントでのことでした。友達のお母さんの知り合いが二日限りの占いのブースを開いたのですが、特別にただで鑑定してもらえたのです。





私はこの時19歳でした。大学にも落ち、目標もなくただ将来を悲観していました。頑張らなきゃいけないという思いに体がついて来ず、ただ苦しいばかりの毎日だったのです。


ただ悩みは深かったのですが、私は占いには興味はありません。だから誘われても気乗りはしませんでした。


行ってみると占いのブースとはいっても施設の一角、小さなスペースでした。もっと派手というか、神秘的なものを想像していたのですが、地元のイベントなのでこんなものですね。


鑑定料はさっきお話しした通り特別タダでした、時間は15分程度だったと思います。

2..自分軸で進め

占い師さんはどこにでもいる主婦の方という印象でした。髪型も服装もごくありふれたもの。特に威圧感も特別なオーラもなく親しみやすい雰囲気でした。


占術はよくわかりません。占い師さんがシャッフルしたカードの中から一枚を選び、そのカードの意味を解くと言えばいいのでしょうか。


ただ見たことがない珍しい絵柄のカードでした、タロットカードとも違ったものです。


私はやりきれない現状を話したあと、どうやって生きればいいのかを聞きました。占い師さんは親身になって話を聞いてくれました。話を聞いてもらえるだけで意外なほど気が楽になりました。


その後、沢山あるカードの中から直感で一枚選ぶと、そこにはクマのイラストがありました。このカードの意味は、


「常に堂々としていなさい」
「自分の置かれている状況や行っていることを見直しなさい」
「踏み出すことも、引き返すことも、ゆっくり休むことも勇気」


となるのだとか。


またカードには「ゆかりのある場所」も示されており、私はある地名を告げられたのです。この地名については、後になってのことなのですが「当たっていた」ことを実感できました。


さいごに占い師さんは総合的なこととして、
「ゆったりと、自分軸で進め」
と書いた小さな紙を渡してくれました。


「占いなんかこんなものか」と思ったのですが、この時のことはみょうによく覚えています。短い時間でしたが、救われたような気になったからかもしれません。

3.当たることもあるんだな

それから翌年、20歳になりました。私は親元を離れ、夢や希望とはまったく無縁の環境の中で新しい生活を始めました。





その日暮らし、行き当たりばったり、気の向いた方向にフラフラ進むだけ。これから何をして、どこに進めばいいのかもわからなかった。


「ゆったりと、自分軸で進め」、残念ながらそんな余裕は私にはありませんでした。ただそんな中、どんな悩みも話せる友達ができました。インターネットで知り合ったのです。


ある日のこと、今どん底で辛い。助けて欲しい。そう打ち明けるとなんと彼女は、県をまたいでわざわざ私が暮らしている部屋まで来てくれたのです。


そんな彼女が住んでいる所こそ、あの占い師に教えられた「ゆかりのある場所」であったのです。占いって、当たることもあるんだな。そんなことをぼんやり思ったりしました。


彼女は私のためにしばらく滞在してくれたのでした。お話を沢山して、沢山遊びに行って、だんだんと頭の中のモヤモヤが晴れてきました。

4.やっぱり頼りになったのは人

この彼女と過ごした数日間が私にとってターニングポイントになったようで、それから仕事も見つかりました。


その後も相変わらずすったもんだが続きましたが、紆余曲折を経て結婚する事にもなりました。


ここであの時のクマさんのカードのおかげでした、とか占い師に手渡された
「ゆったりと、自分軸で進め」
を信じ耐え忍んできたからです。


こうなれば落としどころも決まるのですが。
しかし、やっぱり最後に頼りになったのは人でした。


それに。人生どう転ぶかわからないものなのですから、精一杯生きることしかないし。ただ占いも捨てたものじゃないなと思っています。話を聞いてもらえるだけでもラクになると思います。


まあ人それぞれなんでしょうが、不安でつらいことがあったら試しに占いに行ってみるのもありかもしれませんね。



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