令和3年度離婚件数は18万4千件!
厚生労働省、「人口動態統計の年間推計」より、特に離婚と再婚について気になるデーターをいくつか取り上げてみました。


【1】婚姻件数と離婚件数

1-1.減少傾向にあるとは言いますが

ところで、ここ日本においては毎年何組のカップルが結婚し、そして何組のカップルが離婚しているのかご存じですか。





厚生労働省の「人口動態統計の年間推計」によると、2021年・令和3年における婚姻件数と離婚件数、そして人口千人に対する結婚率・離婚率を見ると、

  • 婚姻件数:50万1116組
  • 結婚率:4.10
  • 離婚件数:18万4386組
  • 離婚率:1.50

となっています。

1-2.約3分ごとに成立する離婚

ちなみに同資料では婚姻・離婚、それぞれの件数における年次推移について分析がされています。その一部引用させていただくと、

婚姻

昭和47年の109万9984組をピークに、昭和50年代以降は増加と減少を繰り返しながら推移している。平成25年から減少が続き、令和元年には7年ぶりの増加となったが、令和2年からは再び減少している。


離婚

昭和39年以降毎年増加を続けたが、昭和59年からは減少した。平成に入り再び増加傾向にあったが、平成14年の28万9836組をピークに減少傾向が続いている。



昭和47年には年間で約110万組が結婚をされているのですね。一方離婚件数となると昭和25年から42年までは6万9千組~8万4千組で推移、59年から63年に減少したものの、平成14年には上記の通り約29万件を記録しています。





しかし結婚と離婚、いずれも減少傾向にあるとは言いますがそれぞれの件数を時間当たりで単純に割り出してみましょう、1年間は52万600分なので、

  • 約1分ごとに結婚が成立し
  • 約3分ごとに離婚する

となるのですが。


「3組のカップルが結婚する間に、1組のカップルが離婚する」とよく言われる所以でしょう。そして、ここにさらに数字には表れない離婚願望をもつ夫婦や離婚予備軍も加わるのです。

1-3.婚姻率と離婚率(人口千対)

ちなみに婚姻率と離婚率(人口千対)を国際間で比較してみるとどうでしょう。

国名婚姻率離婚率
日本4.11.50
韓国3.82.00
シンガポール5.21.70
アメリカ5.12.30
フランス3.51.93
ドイツ5.01.73
イタリア3.11.43
スウェーデン3.62.48
イギリス4.4 1.68

離婚率となると日本などまだ低い方ですね、これも驚きです。

1-4.離婚はもはや日常です

こうしている今も誰かが結婚し、そして誰かが離婚しているのです。決して離婚を積極的におすすめするつもりはないのですが、

  • 離婚はもはや日常のことです。
  • 離婚は特別なことではありません。

離婚は決して「うしろめたいこと」でもないのです。



【2】結婚後何年で離婚していますか

2-1.同居期間別にみた離婚件数

令和3年における離婚件数は約18万4千組でした。ではどのくらいの同居期間を過ごしたのち離婚されたのでしょう。「同居期間別にみた離婚件数」を見てみると、

同居期間組数
5年未満5万5千組30%
5~10年未満3万4千組18%
10~15年未満2万4千組13%
15~20年未満2万組11%
20年以上3万9千組21%
同居期間不詳1万2千組7%
合計18万4千組100%

このように同居後10年以内で約半数の夫婦が別れを選択していることがわかります。



【3】何歳で離婚を決意したのですか

3-1.人生の再出発

さらに離婚を選択した時の年齢について夫・妻別に見てみます。こちらは2020年における「年齢(5歳階級)別離婚数」からです。

年齢
(%)

(%)
19歳以下
20~24
25~29 
1115
30~34
1517
35~391616
40~441514
45~491413
50~5410
55~59
60~64
65~69
70歳以上

やはり30~40代にかけて離婚を選択される方が多いことがわかります。同居後10年以内で離婚となれば、20~30代で結婚していることでしょう。このくらいの年齢ならば人生のやり直しは充分可能でもあるのです。

3-2.しかし・・・

共に暮せばお互いの理想や価値観、生き方の相違も現れることでしょう。そんなお互いを理解し、良い関係を保ったままの別れであれば何の問題もないのです





しかし、それができないから悩み苦しむのでしょうが・・・・。ドロ沼化した結果、嫌いだった夫がもっと嫌いになって、そんな話も聞きませんか。



【4】再婚!恋愛に年齢は関係なし

4-1.婚姻総数に占める割合

次に年間の婚姻件数に対し、再婚の占める割合について見てみます。「夫妻の初婚-再婚の組合せ別にみた年次別婚姻件数」をもとに2000年から2019年までのデーターを約5年間隔で抜粋しでみると、

年度婚姻総数夫妻とも初婚夫妻とも再婚
又はどちらか
一方が再婚
2019年60万44万 (73%)16万 (27%)
2015年64万47万 (73%) 17万 (27%)
2010年70万52万 (74%) 18万 (26%)
2005年71万53万 (75%) 18万 (25%)
2000年80万63万 (79%) 17万 (21%)

たしかに婚姻総数そのものは減っています。その原因は若者層、特に20代で結婚される方が大幅に減少したことによります。しかし、再婚となるとどうでしょう。





データーを見ると件数そのものには大きな変動はありません、でも婚姻総数に占める割合で言えば、

  • 2019年:27%
  • 2000年:2Ⅰ%

この通り増加しています。本当のパートナーとは必ずしも若い時に出会うとは限らないのです、出会いに年齢は関係はありません。



【5】離婚は難しいものですが

5-1.成長と余裕が魅力となって

愛情がないのに結婚を続けるのはナンセンス。離婚は決して後ろめたいもの、恥ずかしいことではないのです。





こういった時代に合わせるように、再婚者をターゲットとしたイベントの開催など婚活にも変化が見られます。


バツイチだと出会いがない。
再婚は難しい。
と諦めていませんか?


一度でも結婚生活の経験のある方は、経験があるだけに

  • 自分自身を見つめなおす時間
  • 結婚とはどういうことなのか
  • 相手の見極め
  • 理想と現実
  • 成長と余裕

など幸せになるための何かを学び、そしてそれらがあなたの魅力の一つとなっているはずです。


しかし、いくら世間の認識は変わっても、簡単に離婚には踏み切れません。「離婚は難しい」からです、幸せな離婚はまだまだ少ないことが現実です。


だからこそ再婚の喜びは格別なものかもしれません。そこには見栄や世間体もありません。新たなる人生のスタート、「乗り越えること」によってたどり着いた本当の幸せに満たされるからでしょう。



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