1.手を握られました
同い年の彼との出会いは4年前のことでした。同棲していた彼と別れた傷心がようやく癒えようかとしていた頃でした。
出会いのきっかけは新しい出会いを求めて登録したマッチングアプリからでした。さっそく彼から「いいね!」をもらいまして、メッセージをやり取りする中で意気投合したのです。
そんな私たちなのですが、偶然にも住んでいる家が近かったのです。後で知ったのですがこれにはお互いびっくり。さらに親近感は深まっていきました。
そして初対面となりまして、場所は近所の居酒屋さんでした。笑顔が素敵でした、そして小さな気遣いができる彼でした。私はさらに好感を持ちました。
それからは、二人ともお酒が好きだったこともあって何度か居酒屋やバーなどでデートを重ねました。そして何度目かのデートの帰り、帰りのタクシーの中で手を握られました。
2.私こそ本命なんだ
手を握られた、たったこれだけのことでしたが私はもうドキドキで!でも、それ以上のものは求めてこない彼でした。彼を本当に好きになったのはこの時からでした。
やがて彼とは頻繁に会うようになりました。
でも、今思うと・・・。
彼からのお誘いはいつも急でした。
「今から飲みに行くけど来ない?」
「友達と飲んでたんだけど今解散、合流しない?」
あからさまに「都合のいい女」を相手にする時のそれでした。
しかし完全に彼にイカレていた私です、誘われればホイホイついて行っていました。都合の良い女などこれっぽっちも思うこともなく、私は彼にとって「本命の女」だよと信じていたのだから。
でも、そんな私でしたが不安な日々が。だってもう何度も何度も会っているし、私といる時は楽しんでいる様子なのに、なんで付き合おうと言ってくれないのだろう。
だからといって自分からはアクションを起こすこともきません。私は悩んでいました。
3.彼の本音はどこにあったのか
そんなある夜のことでした、急に彼からお誘いが。会ってみるとかなり酔っています、そして2軒、3軒と付き合わされました。
いつもよりスキンシップが多くて、私は期待と不安でドキドキしていました。でもその手つきが、なんか違う、イヤらしいのです。こんな姿になった彼を見たのは初めてでした。そして「もう帰りたい」と言おうとした時、彼からキスをされました。
それから、そのまま流されるように一夜を共にしてしまいました。
「付き合ってもいないのに!」
でも私は幸せいっぱいだったのです。
だって彼以外は何も見えなくなっていたのですから。
だから、
「やっとこれから恋人同士になったんだな~」
と有頂天になっていたんですよ。
でも、彼の態度は全く変わりません。相変わらず、会うのは自分の都合のいい時ばかり、いつも急な呼び出しばかりです。恋人同士のつもりだったのに、二人の関係は変わることはなかったのです。
それから同じような毎日がさらに続き、(本当かどうかわかりませんが)彼の仕事が忙しくなりまして、私も転職し目まぐるしい日々に追われました。
それからはお互い連絡もめっきり減りまして、そして待っていたのは消滅への一本道、そしてあとかたもなく消え去りました。
傷跡もしがらみも残さずに、失恋とはちょっと違うのかな。彼の本音はどこにあったのでしょう、とうとう聞くことは出来ませんでした。
4.あなたのチカラで幸せになること
やっぱり私、都合の良いだけの女だったのかな。残ったのはひと握りの空虚だけ。いっそのこと彼に思い切り嫌われて、そして思い切りフラれた方がまだましでした。
むごい話ではないですか。
でも私は彼に夢中でした。でもただ待っているだけでした、彼への思いを成就させる努力は何もしなかった私でもあったわけです。いくら後悔しても、もう遅いのです
今こうしてあの時のことをお話できるのも、いまは結婚でき幸せな毎日を過ごしているからです。もちろん彼とは違う人ですが同じマッチングアプリで知り合った方でした。
彼と結婚できたのも、この時の失敗があったからかもしれません。この人が好き、とか私のことを大切にしてくれるかも、と思ったらしっかり自分の気持ちを伝えることですね。
彼に夢中になる、彼にのめり込むことはもちろんいいことなのです。でも本当の幸せは「あなたのチカラで幸せになること」これが恋愛成就のコツかもしれません。
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