1.ずっとこんな生活を繰り返すの?
思えば働き始めて25年を超えました、働きづめの毎日でした。これからもずっとこんな生活を繰り返すの?今さらながらこんな生き方に疑問を持ったのです。
さんざん働いたのだから、これからはもっと自分自身が喜ぶことに時間を使ってもいいのではないか。年老いた母もいる、もっと大事にしたい。そんな思いに駆られた私だったのです。
占い師を訪ねた理由は、この退職という選択が正しいのか。またそのベストなタイミングはいつなのかを聞きたかったのです。
2.私が選んだのは「易」でした
占いと言えば様々な占術がありますが、この時私が選んだのは「易」でした。易を選んだ理由はこの時訪ねた占いの先生が、以前仕事で大変お世話になった会社の経営者だったからです。
とても信頼できる方であり、なんというか現実的なアドバイスもいただけるのではないかといった期待もあったのでした。鑑定料は60分1万円でした、ちょっと高いかもしれませんね。
部屋に入ると厚い絨毯が敷かれていました。先生は40代に入ったくらいでしょうか、俳優さんのように整った顔です。お香が焚かれ多くの蔵書と大小様々な掛け軸に囲まれていました。
入るなり独特の雰囲気に飲まれそうになり、私は思わず深呼吸をしたことを覚えています。そして今退職すべきか悩んでいることですね、また現状やこの先の理想などをお話し今後どうしたらよいのかを占ってもらったのです。
3.水雷屯
先生は束になった長い竹串のようなもの、ちなみにこれは「筮竹(ぜいちく)」というそうです、をジャラジャラと手繰りながら、ひたすら何かを読み取っているようでした。
そして現れたものは「水雷屯(すいらいちゅん)」でした。
易占いでは私たちの人生で起こりうるあらゆる出来事が64のパターンに分類されるらしく、この結果から先を読み解くとのことです。そしてこの水雷屯とはその内の一つのパターンであるそうです。ではその意味とはなにか、先生はこんなことを言われました。
「産みの苦しみの時期、焦らず、機を待て」
さらにこの先のアドバイスとしましては、
- 小さな事は正道を固守すれば吉
- 大事を意思のままに行うのは凶
というものでした。
ではこの結果を私の今後にどう生かせば良いのか。まず退職については「勢いで決めてはいけない、次の目標や生きがいをハッキリとさせてからにしなさい」となるそうです。
また「産みの苦しみ」が一つのキーワードとなりました。たしかに当時任されていた仕事が悪戦苦闘の連続だったのです。とにかく今は、地道に確実に一歩一歩積み上げていく時期なのでしょう。
4.人生の岐路に立った時
この鑑定をきっかけに私は退職についてはいったん忘れました。与えられたテーマを成し遂げることのみを目指し、そして見事に実を結んだのです。達成感や充実感に満たされた私には自信も生まれました。そして、この時はじめて今後の人生に対する目的もハッキリとしたものになりました。
こうして今、私は新たな道をゆっくり歩みはじめています。
あなたへのアドバイスですか、人生の岐路に立った時、やはり自分一人の考えでは限界もあるのです。長い歴史を持った占いです。その知恵を借りること、人生のヒントにすることも一つではないかと思います。
ただ、いい先生に見てもらうことがポイントかな、以上です!
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