1.赴任先は東京の本社でした
こんにちは。私は山形市内の会社に勤める平凡な会社員で彼とは職場内恋愛です。まだ付き合い始めたばかりの頃、お互いの心だけを通わせるような関係だったころの話です。
彼との付き合いもこれからもっと濃くもっと深まっていくんだ・・・まさにそんな時、彼の転勤話が急に持ち上がったのです。赴任先は東京の本社でした。
本社勤務です、工場勤務であった彼にとってこれは大きなチャンスです。当然のことながら彼は喜んで了承したのでした。
でも私には何の相談もなく彼自身が決めたことでした。
2.内心穏やかではありませんでした
せっかくこれからというときなのに、彼とは離れ離れになってしまう。まさかこの私も会社を辞めてついていくわけにも行きません。
彼とはいろいろと話し合ったのですが、しばらくはメールや電話を利用してお互い近況を知らせ合うこととなったのです。
でもこうなる前になんの相談がもらえなかったこと、これについては口に出すことはこらえました。私も不本意ながら納得するしかなかったのです。
そして正式に辞令も下り彼は上京、住まいは大田区にある会社の独身寮に無事落ち着いたのでした。
こうして私たちの遠距離恋愛は始まったのです。
職場環境もガラリと変わり心機一転頑張ります!と張り切る彼。しかし私と言えば、内心穏やかではありませんでした。
3.俺と一緒にホテルへ泊まろうよ
もちろん彼のことは信用はしていたのですが、東京本社には美人も多いと評判だったのです。田舎者の私は本社の女性に彼が奪われはしないだろうか、そう思うと気が気ではなかったのです。
それから彼とは毎日メールで連絡を取り合っていたのですが、一か月が経ったころ久しぶりに会える日が出来たのです。
東京と山形です、こういった場合中間点で会うのが普通なのでしょうか。でも彼はどうしてもこっちに来て欲しいと言うのです。私も短大時代過ごした東京になつかしさもあり、東京駅で待ち合わせとなったのです。
そして当日、私は真っ白のスーツで向かいました。
もともとお互いに人混みは好きではないので日比谷公園をブラブラ歩き、軽くお酒を飲みながら近くのレストランで食事をしました。
そしてまた公園に戻りベンチに腰掛けしばらくおしゃべりをすると、ふいに私は抱き寄せられました。
彼と初めてのキスをしました。
彼は「今夜泊まる場所は決まってるの・・?」と聞くので、「大学時代の友達のアパートよ」というと彼は「一緒にホテルへ泊まろうよ」と言いました。
一瞬ハッとしました、でもこの時はもう身も心も彼に預けようと決心したのでした。そして翌日、また会う約束をして私は実家へ戻ったのでした。
4.なぜか恐縮したり赤面したり
でもその日からいく日経っても彼からの連絡がありません。
私は自分から連絡を取りたい気持ちは山々だったのですが、きっと彼から連絡は来るはず、と心待ちにしていたのです。
しかし、なんの音沙汰もなし。不安な日々が続きました。私は無視されているのか、嫌われてしまったのか。いろんなことがグルグル頭の中をよぎりました。
そしていろいろ悩んだ末ですが私から連絡を取ることにしたのです、それもある方法で。
メールやラインではあまりにも軽いのです!私はあの時のお礼と今の私の正直な気持ちを、文章にして郵便に託してみたのです。
すると、すぐさま彼から返事が!
毎日徹夜続きであるがあと一週間もすれば課題も完了できそうです。
そうしたら3~4日ほど休みが取れるので、今度は自分が山形に向かいます。
それまでしばらくお待ちください。
といった内容でした。
私は彼のメールになぜか恐縮したり赤面したり。
でもよかったよかったとホッと一安心できました。
5.メッセージですか
メールやラインはたしかに便利です。でも、心のこもった手書きの文章、いざとなったら効果的です。やっぱり心や感情に訴えるものがあるのかもしれませんね。
こんなことをしみじみ思いました。
これといった波乱もないお話だったかな。
以上です。
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