【1】厄年とは何歳のことですか
1-1.男性・女性によって異なります
厄年(やくどし)とは人生において転機を迎える時期であり、災難に遭いやすい年齢とされています。そしてそんな災厄を未然に防ごうとする儀式が「厄払い(やくばらい)」です。
またご存知の通り厄年は男性・女性によって異なります、
- 25歳
- 42歳
- 61歳
女性の場合は数え年で
- 19歳
- 33歳
- 37歳
が厄年となっています。
【2】「数え年」の数え方と「満年齢」の違い
2-1.基準を元旦とするのか誕生日にするのか
ここでポイントとなるのが「数え年」です。数え年とは生まれた年を1歳として数え、それ以降一月一日のお正月を迎えると一つ年を加えていく数え方です。これに対し、生まれた日を0歳として、誕生日を経過した回数をもって年齢とするのが「満年齢」です。
したがって年齢の重ね方の基準を、元旦とするのか誕生日にするのかだけの違いです、別に難しいものではありません。
数え年のカンタンな数え方は、あなたがその年の誕生日を
- 迎えていない→満年齢+2歳
- 迎えていれば→満年齢+1歳
とすればいいだけです。
しかし・・・、
12月31日生まれの場合、「数え年」においては生まれたその日が1歳です。したがって翌日の一月一日になるともう2歳になるわけです。しかし一月一日生まれの場合、2歳になるのは翌年の一月一日です、ややっこしいですがわかりますね。
2-2.数え年の由来とは
たとえば仏教圏においては、お母さんのお腹の中で胎児として過ごしている時を0歳とする考え方があります。また今と違って昔はカレンダーがどこにもあったわけではありません。お正月というわかりやすい祝日をもって年を把握していたといった説もあるようです。
また旧暦を使っていた昔は約3年に一回「閏月」がありました、この年は1年を13カ月にしていたのです。したがってこの閏月中に生まれた場合、正確な満年齢が計算できなかった、といった説もあるようです。
このように数え年の由来には諸説あります、ただ冠婚葬祭や昔から続いている行事の多くはこの「数え年」が基本となっているようです。この厄年などはいい例ですね。
【3】2021年(令和3年)厄年の対象は
3-1.実際の年齢との間にはズレが生じます
厄年にはこの数え年が使われているので実際の年齢との間にはズレが生じます。この厄年と実年齢の早見表が掲示されている神社もよく見かけます。ちなみに2021年を例に見ると厄年の対象は・・・。
- 25歳(1997年・平成9年生)
- 42歳(1980年・昭和55年生・大厄)
- 61歳(1961年・昭和36年生)
女性
- 19歳(2003年・平成15年生)
- 33歳(1989年・昭和64年生・大厄)
- 37歳(1985年・昭和60年生)
令和3年ではこうなります。
3-2.女性33歳と男性42歳は「大厄(たいやく)」です
また女性の場合、厄年のうち33歳は「さんざん」といった語呂とも重なるせいか「大厄(たいやく)」と位置付けられています。ちなみに男性の大厄は「死に」と重なる42歳です。そしてこの大厄には特に大きな災厄が起こりやすいとされています。
3-3.「前厄」と「後厄」について
また厄年の前後が「前厄」「後厄」であり、厄年の影響から厄災の影響もありとされているので気が抜けませんね。
本厄:厄年に当たる年
後厄:厄が薄らいでいく年
したがって前厄・後厄にもお祓いを受けることをすすめる方もいます。
3-4.なぜ災いが起きるのか
これについても諸説あるようです、たとえば体力的な問題や衰え、また家庭や職場などにおける役割において一つの転機や節目を迎える時期だから。だからその分災難にも遭いやすいと。またそれゆえ充分な注意、また慎んだ生活を送りましょう、そんな心掛けが由来となっているのも一つです。
【4】「厄年」その本来の意味とは
4-1.厄年とは「役年」のこと
本来男性の場合、厄年は「役年」であり神輿(みこし)の担ぎ手になったり宮座(地域の祭祀を執り行う組織)の当番になるなど、それぞれの地域に行事の中心的な役割を担う年でもあったのです。
また女性においても妊娠・出産・子育ての時期と重なり、33歳を役年としてねぎらい、そして祝うといった目的もあったのだとか。
4-2.人生における通過儀礼の一つです
厄年と言うと「禁忌」のイメージが根強く残っているようです。ただ本来は名誉なことといった見方もできるのです。前述の通り重責を担うため病気やケガに注意しましょうといった意識付けが禁忌につながっていったのかもしれません。
このように災難ばかりが強調されるようですが、厄年とは七五三や成人式と同じ人生における通過儀礼の一つです。また厄年の「厄」とは神様にお仕えする神役の「役」です、厄年とは晴れの年齢を祝うことでもあるわけです。
4-3.厄払いとは
厄払いとは厄災を未然に防ぐために神社で厄落としをする儀式です。一般的には修祓(しゅばつ)を受けた後、神職による祝詞奏上があり神前へ玉串を奉り拝礼をします。
数え年では新年を迎えるお正月に新たに年齢が一つ重ねられますね、この年齢が変わったときに厄祓いをおこなうことが多いようです。
ただこれに関係なく誕生日など良き日柄を選び参詣をする場合もあるようです。また人生の節目です、パワーストーンや厄除けブレスレットなどもお洒落です。厄年を運気向上のよい「きっかけ」にしてはいかがでしょうか。
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