1.仕事を辞めたかったのです
19歳の時の話です。占いなど特に興味はなかったのですが、占い好きの友達に誘われて初めて鑑定をしてもらいました。
薄暗い部屋で、いかにもといった雰囲気がありました。占い師は母親くらいの年齢で化粧は濃かったのですが服装はとても地味でした。こちらからの質問に対して霊感を使って答えてくれるような進行でした。
鑑定料金は30分間でたしか2000円くらいだったと思います。
この時、私は仕事を辞めたかったのです。だから「このまま仕事を辞めていいか?」と聞いてみたのです。
すると占い師の答えは「辞めない方がいい」といったものでした。そしてその理由もいくつか話してもらいましたが、私の意志が変わることはありませんでした、
また「通勤を地下鉄に変えると気分が変わる」とも言われました。でもいくら地下鉄に乗っても遠回りになるだけです、気分転換で毎日のストレスが軽減されることなどないのです。
2.落ちこぼれ
それからしばらくして、私は嫌で嫌でたまらなかった会社を辞めました。
失うものもあれば得るものもあります。たしかに自由を得たのかな、私は精神的な苦痛からは解放されました。でも安定した収入を失いました。
収入を失う、これはとてもシビアなものですね。特に世間が賞与の時期になると、それでも私は恵まれていたのかな、などと思ったりしました。
辞めたことを後悔する気持ちななかったのですが「もう社会人ではない自分」を思うとドロップアウトですか、落伍者「落ちこぼれ」になり下がってしまったような気分でした。
あれから何年も経ちます。あの時会社を辞めたことが正解であったのか、間違いであったのか、そんな判断は出来ません。人生後戻りはできないのですから。。
3.私はこうします
あの頃の自分はまだ若く、人の言うことに耳を貸すことなどありませんでした。また私にとって頼りになるような先輩や大人もいなかったのです。
あの時の占いはただ友達の付き合いであり、何も相談が目的ではありませんでした。だいたい退職のことは誰にも相談などする気はなかったのです。
でも今思うに、あの時はじめて自分の悩みを上の世代、人生経験が豊富な方に聞いてもらったのかな、などと思っています。でもそのアドバイスには耳を貸さなかったのですが(笑)。
あれからいろんなこともありましたが、占いは嫌いではありません。あの時の占いがきっかけになったわけでもないのですが、今でもたまに電話占いを利用しています。
私にとって占いとは意志の確認のための手段です。
困ったとき、悩んだときに占いに答えを求めてみることも一つです。でも私の場合は、
「おしえてください」
のではなく
「私はこうします、いかがでしょう」
といった、自分の意志を問うわけです。
親しい友人などではなく、見ず知らずの、そして人生経験豊富な占い師に客観的な意見を求めてみるのです。
そこで肯定的な答えがあればよしとすればいい。
もし否定的な意見が返ってきた場合、そこで揺るぐことがない自分がいれば、自分の意志も固いものとして自信をもてばいいのです。
でも、
「なるほど、そうかもしれない・・・」
優柔不断になびく自分がいたら、
自分の下した結論や意志もその程度のものなのかもしれません。
4.結論をハッキリ下しておくこと
もちろんこれについてはケースバイケースです、頑固になればいいわけでもありません。最終的に自分が納得さえすればいいのですから。ただ大事なことはまず自分で結論をハッキリ下しておくことです。
親しい友人などに相談しても、返ってくる答えは当たり障りのないものがほとんどです。だから占い師に問いかけるのです。
見ず知らずの他人ですが、占い師は人の悩みを聞くことが商売です。客観的に判断し、耳が痛いことでもズバリ言い切ってくれる、そんな占い師が私の理想の先生です。
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