1.憂鬱な毎日を送っていたのです
30歳手前のころの話です。父が亡くなってから一年経ったのですが、今度は母に病気が見つかりました。また私自身も仕事について悩んでいたこともあり、とにかく憂鬱な毎日を送っていたのです。
私には仕事で知り合った年上の友人がいました。ふだんから何かと愚痴を聞いてもらったり相談に乗ってもらっていたのですが、あるときその友人から誘われたのが占いでした。
私は占いなど興味もなかったのですがせっかく誘われたことだし、また好奇心も手伝って彼女と一緒に鑑定をお願いしてみたのです。
2.母の体調と私の恋愛運
場所は占い師のご自宅でした、2階が占いの部屋として使われていました。私が聞きたかったのはまずは母の体調、そしてこれからの私の恋愛運についてでした。時間は一人30分からで料金は5000円でした。
まずは私と母の生年月日と名前聞かれました。生年月日と名前の字画数から吉凶を占うようでした。そして占い師はこんなアドバイスをしてくれました。
名前から言えるのは、とても性格が強い人のようだ(これは当たり、母は頑固です)。なので何か身体が辛くても弱音を吐かずに無理するタイプだ。
だからあなたがよく気にかけて、さりげなく体調を聞いてみると良い。ただし気が強いから正面からはっきり言わないほうがよい。
つぎに恋愛運についてなのですが、これからどんな人に巡り会えるのかを聞いてみたのです。これについては・・・、
3.ただの恋愛相談でした
巡り会いを引き寄せたいのなら、とにかく笑顔で愛想良く過ごすこと。社内の行事やバーベキューなどには必ず参加すること、女性らしいワンピースを着ること。
また男性はアクセサリーを着けている女性に目がいきやすい、アクセサリーをつけなさい。あとはヘアアレンジをして、髪の毛をツヤツヤさせること。
・・・・・。
これが占いなのでしょうか。
占いをしてもらっている、のではなくただ恋愛相談に乗ってもらっているだけでした。
ちなみに仕事については、
「いい仕事が見つかるまで今の仕事を続けたらどうかしら」
でした。
そりゃそうですね。
4.そりゃモテますから、わかる?
鑑定が終わると私はすぐに帰りたかった。でもそれからでした、占い師さんがどれだけモテるのかと言うお話を30分以上も聞かされたのでした。
なんでもよく自宅に配達に来る宅配便の男性が自分にぞっこんであること、凄く恋心を寄せていることをこれでもかと自慢するのです。
「だから、あなたもね、私の様にノースリーブの服を着なさい。ニコニコ笑顔で男性に接すれば、そりゃモテますから、わかる?」
宅配便男だけではなく、同時に何人からもアプローチされているのよ、と言ってカラカラ笑っていました。
あとで知ったことですが、この占い師、もう50代の後半でしかもまだ独身なのだとか。どう思います?
5.感想ですか・・・
ひとことで言えば、誰でも言えそうなアドバイスと聞きたくもない自慢話を高いお金を払って聞かされました。
この時の占いがその後人生に影響も与えなければ、今振り返ってもなんの参考にもなりませんでした。
私の聞き方が悪かったのでしょうか。しかし、本当にこの人は占い師だったのでしょうか。口コミなどを参考にしてきちんと下調べをしておいた方がよかったのかもしれません。
この経験があったこともあり、私はもう占いになど行く気にはなりません。
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